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八王子めじろ台バプテスト教会 hachimejib.exblog.jp

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天の故郷

テーマ 信仰
聖書 ヘブライ人への手紙 11章 13~16節
2019年3月10日    主日礼拝                牧師 左右田 理

 この人たちは皆…(13節) ヘブライ人への手紙の著者は11章で旧約聖書に登場する
信仰の英雄たちを列挙します。そして著者は彼らのことを天の故郷を熱望していた人々
だったと証しします。(16節) ヘブライ人への手紙に於いて“天の故郷”とはこの地上の
聖域を乗り越えていくための合い言葉ではないでしょうか。(13:11~14参照) 著者は十字
架の道の果てに天の故郷を見据えつつ、なかなか地上で手放せないものを手放し続け
ていこうとする、いわば自分との戦いに生きる信仰を描き出してくれています。「信仰に
よって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し
出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。」(ヘブライ11:8)
 今から8年前、2011年3月11日にあの東日本大震災が起こりました。先日のニュース
で生存者のコメントがありました。「大切なものなどを自宅に取りに戻った人たちが津波
にやられた」…福音書にも世の終わりの艱難が預言されていますが、何も取りに戻って
はならないと警告されています。(マルコ13:15~16) たとえその大切さに、物的価値のみな
らず、思い出など情緒的な価値があっても、取りに戻ってはなりません。そもそも“懐か
しさ”、“居心地の良さ”をもたらす対人関係すらも捨てた先にこそ、新たな出会いに満ち
た永遠の命の福音が約束されているのですから。(マルコ10:29~30)
 ヘブライ人への手紙11章の多くはアブラハムなど創世記の人物が登場していますが、
出エジプト記の中心人物モーセも登場します。出エジプト後の荒れ野の旅路は、郷愁の
念に囚われた民が指導者モーセに逆らい、未知なる約束の地への前進を拒み、くり返
し後戻りしようとする旅路でもありました。(出エジプト17:3~4、民数記11:4~5、14:4) しかし
神はモーセに民を前進させるよう命令し、その命令を翻すことは決してありませんでし
た。聖書は信仰を、神の前進命令に対する服従として描きます。
 地上の故郷は、記憶を辿り、過去へさかのぼる者を迎え入れますが、天の故郷は未
知なる出会いを探し求めていく者を迎え入れます。(14節) 懐かしく居心地の良かった
時に戻りたいという誘惑に抵抗し(15節)、人知を越えたキリストの明日をひたすら熱望し
た者は、神によって地上での恥辱をことごとくぬぐい去られ、天の故郷へと豊かに迎え
入れられることでしょう。(16節) 


by hachimejibap | 2019-03-22 10:32 | メッセージ