八王子めじろ台バプテスト教会

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あなたがたのために救い主が

テーマ 救い
聖書 ルカによる福音書 2章 1~12節
2018年12月23日    クリスマス礼拝              牧師 左右田 理

 2節の住民登録…それは侵略国家の都合でした。植民地化されていたイスラエルの民
には、いわゆる国粋主義的な愛国心が強要される結果となりました。従わなければ反逆
者として排除されます。本日の聖書箇所では身重のマリアが、自分と胎児イエス、二つの
命の危険をはらんだ長旅が強要されています。国粋主義的に強要される愛国心の残酷
さが見えてきます。しかし愛国心と愛郷心(故郷愛)とは違う、という考え方もあります。だと
したら危険を乗り越え故郷に帰り着いたマリアたちを、故郷は温かく迎えてくれたのでしょ
うか?残念ながら故郷でも彼らの居場所はありませんでした。(7節)
 愛郷心(故郷愛)の背後には、ある種の防衛本能があるようです。その昔、日本にも座
敷牢がありました。地域の安定、平穏無事を脅かすならたとえ身内であっても排除する
ということは古今東西、珍しいことではありません。懐かしい人が身重になって里帰りと
もなれば、いつもなら温かく迎える人たちだって、お上からの命令に不手際があっては
なりません。自分たちだって命が掛かっているのです。もはや身重のマリアのことなど
皆の意識の外へ排除されていたとしても不思議はありません。国粋主義的愛国心に対
するとき愛郷心はひれ伏すのです。こうして故郷からも背を向けられてしまったマリアと
夫ヨセフのもとに赤ん坊救い主、神のひとり子が生まれました。
 赤ん坊イエスを受けとめたのは飼い葉桶です。(7節) 家畜小屋のエサ箱です。家畜を
生かし、人を生かします。しかし誰からも顧みられることはありません。そしてこの飼い
葉桶の赤ん坊の行く末に待っていたは、他を生かし、自らは捨てられていくキリストの十
字架でした。(マルコ15:34) その飼い葉桶に招かれたのは羊飼いたちです。(12節) 当時
のイスラエルに羊の牧畜は欠かせなかったのに、牧草を求め放浪生活に生きる彼らは
住民登録からも外れ、社会的には“ものの数”にも入りませんでした。世界で最初のクリ
スマスは、他を生かしながらも報われない者どうしの出会いでした。それこそがまことの
神と人との出会い、まことの人と人との出会い、すなわち救いでした。(12節) 多様化社
会の現代、人々は性急に報いを求めて、民族主義、国家主義を台頭させています。しか
し私たちは飼い葉桶にまことの神、まことの人を見ましょう。そこから出会うべき人たちと
出会っていく先々で、救いの力が満ちあふれていくのですから。(1コリント1:18,25~29)


by hachimejibap | 2018-12-30 19:00 | メッセージ

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