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八王子めじろ台バプテスト教会 hachimejib.exblog.jp

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その憐れみは代々限りなく

テーマ 和解の福音
聖書 ルカによる福音書 1章 50~53節
2018年12月22日    クリスマス・イブ礼拝          牧師 左右田 理

 クリスマス物語でひときわ輝いている神の恵みは“憐れみ”です。旧約聖書においては
“慈しみ”という言葉にも対応していますが、“憐れみ”が神の言葉として、代々にわたっ
て後生に受け継がれていくことは神の定めです。(詩編103:17~18) クリスマス物語で主
要人物であるエリサベトには、子宝に恵まれないことで社会的に肩身の狭い思いをして
いる者の希望として“憐れみ”が臨み、救い主イエスを胎に宿したマリアには、社会から
抑圧され、排除されてきた未婚の母、婚外子の救いとして“憐れみ”が臨みました。こう
してクリスマスの“憐れみ”は、社会的に抑圧され、口を塞がれていた者どうしを出会わ
せ、その唇から賛美を満ちあふれさせ、歌い交わす輪を生み出したのです。
 “憐れみ”は代々にわたって栄枯盛衰をもたらします。(51~53節) しかしそれは単なる
諸行無常ではなく、歴史の主の御旨です。さらにそれは単なる下克上とも違います。下
克上は復讐を招きます。ルワンダは第一次世界大戦以降、ベルギーの支配下に置か
れました。ベルギーは支配しやすいよう、ルワンダ内部に民族間の格付けを強要し、や
がて1994年、フツ族過激派によるツチ族に対する復讐、大量虐殺へとつながってしまい
ました。ルワンダに日本バプテスト連盟が派遣している佐々木和之さんは今、和解の福
音の重責、その困難に奉仕しています。そして“憐れみ”は和解の福音にあらゆる人々
を招く神の言葉として(ルカ6:33~36)、そのような奉仕を祝福しています。“憐れみ”が歴史
に栄枯盛衰をもたらすのは単なる下克上のためではなく、和解の福音にもとづく出会い
と対話に全世界が従うようになるためです。(詩編103:17~18、2コリント5:18~20)
 かつて日本バプテスト連盟ホームレス支援委員会主催シンポジウムで、ホームレス相
互にも格差が生じてしまっているという悲しい報告がありました。“自分の惨めさも、アイ
ツ(ら)よりはマシだ…” 誰かを貶め、見下すことで自らを慰めようとする風潮は現代の
国粋主義、民族主義台頭をも後押ししていないでしょうか。しかし“憐れみ”の歴史的ご
支配は、世の栄枯盛衰を通して、見下される惨めさも、見下す惨めさもコインの裏表、
一体であることを証ししています。そして紙一重としてお互いを受けとめ合う和解の福音
の希望を証ししていきます。世の救い主、まことの王が家畜小屋のエサ箱に生まれたと
ころ(ルカ2:7,12)に起こされる出会い、対話に私たちも向かいましょう。


by hachimejibap | 2018-12-30 18:30 | メッセージ