八王子めじろ台バプテスト教会

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神が定めたこと

テーマ 神の裁き
聖書 ヨブ記 40章1~14節
2017年10月15日    主日礼拝            牧師 左右田 理

 パラダイム・シフト…発想の転換…先の教会形成研修会(9/10)の恵みは聖書教育誌
の今のテキストであるヨブ記から聴くこともできると思います。物語後半でヨブは裁きの
嵐に見舞われているようです。生き地獄のヨブにさらに情け容赦ない鉄槌が下された悲
劇と見るのか、神の偉大さが証しされた栄光として見るのか、それとも…受け取り方は
様々でしょう。かつて ある人はヨブ記の解釈に正解は無いと言いました。しかし、そうだ
とすれば、多様性の迷路から性急に抜け出そうと焦り、断定断罪の虜と化しつつある現
代世界に発想の転換がもたらされるよう、ヨブ記に期待したいのです。
 「出しゃばるな!勝手に自らを高めて正当化しようなどとするんじゃない!」…ヨブに対
する神からの裁きは(38章~)、それに先立ってエリフからもヨブに突きつけられていま
す。(32~37章) 神はエリフの裁きに便乗しただけなのでしょうか?…エリフの言い分は
こうでしょう。「神は人知を越えて崇高だ。ヨブよ、人間に過ぎないお前は無に等しい」。
エリフはヨブの三人の友人と違い、憶測でヨブや家族を前科者扱いするような因果応報
的断罪に陥ってはいません。しかし神との身分の違いをまくし立てることによって、実質
的に「もう黙れ」へと突き進むのです。(33:31~33参照)
 では本日の聖書箇所で神もまた身分の高低を盾にヨブを裁いているのでしょうか?し
かし、もし身分の高低に主眼を置いているなら、義人ヨブを自慢したり(1~2章)、“化け
物”のたぐいを自慢したりする(40:15~41章)のは支離滅裂ではないでしょうか。しかし も
し、まことの神が全被造物を誇ろうとされていただけなら…人の世から遠い存在、また
は目を背けられている存在であればあるほど自慢してみせようと力を尽くすお方なら…
(マタイ5:43~48参照) まるで“化け物”のように人の世から排除されていたヨブが神賛美の
念をもって再び口を開き、息を吹き返していくのも うなずけるのです。(3節) エリフの神
理解は対話に終止符を打つことが定まっていたのに対して、神ご自身の証しは対話の
仕切り直しへの招き、希望となる定めだったのです。「黙れ、出しゃばるな、このわたし
がおまえを自慢する」…ここに神の裁きの奥義があります。(コヘレト3:11参照) 神があらゆ
る命を自慢してくださる、このわたしも共に…自らではなく、神が自慢してくださるその
ときにすべてを委ねるなら、あらゆる命の使命はこれでしょう。あらゆる断罪を世から滅
ぼすことです。
 自分の存在の不安に苛まれ、悪者を断定、断罪することで安心を得ようとする世相で
あればこそ、私たち教会は神の裁きの奥義を告げ広めようではありませんか。



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by hachimejibap | 2017-10-29 22:04 | メッセージ

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