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八王子めじろ台バプテスト教会 hachimejib.exblog.jp

〒193-0833 東京都八王子市めじろ台2-15-2 ℡.042-663-7036  礼拝(日)AM10:00~12:10              祈り会( 水曜日 午前10時~11時20分


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新しいぶどう酒は、新しい革袋に

テーマ 新生
聖書 使徒言行録 9章14~17節
2016年10月30日                    牧師 左右田 理


 断食は、旧約聖書には悲しみや悔い改めなどを表明する宗教的振る舞いとして描か
れていますが、新約聖書の初代教会では、派遣、職務任命などの際に執り行われてい
たようです。(使徒言行録13:2~3) イエス様の時代には、神の国イスラエルはローマ帝
国の支配下にあり、多くの苦難がありました。国難を、神に背いた罪に対する裁きとし
て理解していたイスラエルの民にとって(申命記28:15)、断食を日常化させていないイエ
ス様たちが、悔い改めを軽んじているように見えたのではないでしょうか。(14節)
 しかし、福音書は悔い改めを、天の国(神の国)到来に備えるようにと、主が招く出来事
として証ししています。(マタイ3:2、4:17、マルコ1:15) 福音(良き訪れ)は、困難、神の裁き
を、滅びや警告として見て終わることなく、神の国到来の希望の宴として見るよう招きま
す。(詩編23:5) この招きに応えることこそ、福音による悔い改めです。初代教会は悔い
改めを、個人的内面的修正としてではなく、キリストの言葉による他者との“出会い”と
して受けとめていくことによって、やがて異邦人伝道に踏み出していったのでしょう。
 本日の聖書箇所でイエス様は、“出会い”を婚礼をめぐる喜び、悲しみにたとえていま
す。(15節) それは結婚する二人の出来事としてではなく、列席者の出来事として語られ
ています。“出会い”は、他人事の喜び悲しみが、自分の喜び悲しみと成る出来事です。
(ローマ12:15) キリストの福音は、同胞(身内、旧知)が馴染んでいる作法、生き方を要請
してくるような問い(14節)に対して、相手の異質性との“出会い”に献身する「キリスト
の自由」へ悔い改めるよう、招き返すことをもって応えるのです。(1コリント9:19~22)
 使徒言行録には、初代教会が当初、いわゆるユダヤ教の礼拝堂で礼拝し、既存のユ
ダヤ教の慣例、枠組みの中で生きようとしていた様子がうかがえます。しかし歴史的教
会は、キリストの福音を、まだ見ぬ新たな“出会い”、人知を越えた“出会い”として
受けるため、馴染んでいた慣例を手放す自由に生きてきたのです。(15~16節) この自由
がなければ異邦人伝道もなく、また、その自由のおかげで、今の日本の教会があります。
歴史的教会は、それまで馴染んできた宗教的、民族的な慣例が滅ぼされるような、新
たな出会いを選び取りつつ、世界的福音に仕えてきました。(2コリント4:16) 私たちの教会
も、落胆することなく、絶えず新たに生まれ変わりましょう。
by hachimejibap | 2016-11-07 19:00 | メッセージ