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八王子めじろ台バプテスト教会 hachimejib.exblog.jp

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彼らに耳を傾けるが良い

テーマ :罪の赦し
聖書 ルカによる福音書 16章19~31節
2016年7月24日                  牧師 左右田 理

 本日の聖書箇所は、イエス様による例え話の一つです。「金持ちとラザロ」とも呼ばれ
ています。本日は、この例え話が、当時、神の掟(律法)の専門家だったファリサイ派の
人々を批判する文脈の中で語られている点に注目したいと思います。つまり死後の世
界の描写でありながら、じつは現世を問いただすための例え話だと考えられます。
 金持ちは地獄の業火で苦しみながら、舌を冷やさせて欲しい(24節)、と訴えます。地
獄の業火とは舌そのものだったのではないでしょうか。(ヤコブ3:5~6) 大言壮語、自己主
張は、自己正当化合戦となって周囲に燃え広がり、その競争についていけない命があ
れば、「あれは怠け者だ、“自己責任”だ」、「親の顔が見てみたい」(ヨハネ9:2)という断罪
の言葉で世が焼き尽くされるのです。自己責任、親の責任…それは、苦しむ命を遠ざけ
ることを正当化させる食卓に人を閉じこめていく呪いの言葉です。(19~21節)
 金持ちは地獄の業火で苦しみながらも、しかし、希望の言葉、救いの言葉が指し示さ
れています。(29節) ところが金持ちは、せっかくアブラハムが証ししてくれたその希望、
モーセと預言者を通して与えられる救いの言葉が、まるで無駄であるかのような受け応
えをするのです。(30節) ユダヤ民族は歴史的に、5才までにモーセによる神の戒めなど
を暗唱させてしまうくらい宗教教育が徹底されていると言われます。しかし金持ちは、本
当に、モーセと預言者たちに耳を傾けていたのでしょうか。(ヘブライ11:13) 
 私たちはここで、この例え話をお語りくださったのはイエス様であることを忘れてはなり
ません。歴史的キリスト教には、十字架が1本の印だけでなく、3本立っている印もありま
す。それは、この世で断罪されていく者たちの苦しみのど真ん中をゴールとして、ひたす
ら前進してくださった十字架の主イエスを証ししています。(マルコ15:27) それは罪人たち
に、すでに訪れている罪の赦しです。そして、いわゆる模範的市民も、受刑者と“共に”、
「自己責任」「親の責任」などという断罪用語、自己正当化用語に負けてしまう弱い罪人
たちとして、十字架の赦しを受けることができる恵みです。
 地獄の業火に苦しむ金持ちは、傍らに、すでに、十字架の苦難の赦し主が共にいるこ
とに、果たして気づくだろうか…これは、上昇志向(23節)に囚われていたファリサイ派の
人々に対する、イエス様の愛による問いかけだったのではないでしょうか。
by hachimejibap | 2016-08-03 10:00 | メッセージ