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2/6 礼拝宣教 「主の平和」より

   時に、ひとりの人を葬ろうとする者があったが、略奪隊を見たので、
   その人をエリシャの墓に投げ入れて去った。その人はエリシャの骨に
   触れるとすぐ生きかえって立ちあがった。   (列王記下 13:21)
             日本聖書協会 口語訳聖書より


 預言者エリシャは、旧約聖書に登場する代表的預言者です。本日は、エリシャの人物像を
追いながら、神さまがお造りくださる平和について学びましょう。
 エリシャは、一人で去っていこうとする師匠エリヤからなかなかはなれようとしなかったり、また子どもたちにからかわれると呪ってしまったり(2:24)と、少し子どもっぽい一面が
あったようです。よく言えば、自分の気持ちに素直な人だったのでしょう。 
 エリシャの師匠だったエリヤは、神の国イスラエルが神さまの御前に正されるため、とて
も熱心に活動した人でした。しかし最後にエリヤは炎の馬車に乗って天に引き上げられてい
きました(列王記下2:11)。それを見たエリシャは、はじめ疑問を感じたかも知れません。
「師匠は、神の国イスラエルのためにあれだけ熱心だったのに、どうしてイスラエルの地に
骨を埋めることなく去ったのだろうか」。
 けれど、エリヤが天に引き上げられる有様を目の当たりにするうち、素直な心のエリシャ
はに確信したのではないでしょうか。「師匠が熱心だった神の国は、じつは、いわゆる聖地
のような、地上の一部分のことではなく、天におおわれたすべて、神がおられるところすべ
てのことだったんだ」。
 神はイスラエルの民だけでなく、地上にあるすべての民を愛しておられる、そう確信した
エリシャはイスラエルの利害を超えて活動しました。当時、スリヤという国はイスラエルに
くり返し襲いかかってくる敵だったのですが、そのスリヤの有力者だったナアマンの重病を
癒し、ナアマンをイスラエルの神に立ち返らせました(5:17)。またエリシャを捕らえようと
襲ってきたスリヤの武装集団を逆に捕らえると、歓待し、無傷のままスリヤへ送り返しまし
た(6:23)。それでもスリヤが恩を仇で返し続ける現実を間にあたりにすると(6:24,8:12)、とくにその晩年は犠牲者側に無限の神のご加護を願うのでした(6:10,13:17)。
 エリシャの死後、神さまはエリシャの活動、そして晩年のその願いに応えてくださいました。聖書の神は、エリシャの骨をめぐる不思議な出来事を通して、傷つけられた命、奪い去
られた命をも取り戻すことのできる、十字架と復活の主を指し示してくださいました。
天の平和は、復活の主によって私たちの明日にも豊かにもたらされる、主の平和なのです。
by hachimejibap | 2011-02-20 20:48 | メッセージ

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